- 2005-01-05 (水)
- Category: 映像
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1997年/カナダ
監督: ヴィンチェンゾ・ナタリ
主演: モーリス・ディーン・ウィン
世界を犯す、騒がしい絶望。
カナダの恐るべき新鋭がおくる、20世紀の言葉では語れないオーヴァー・ジャンル・ゲーム・ムーヴィー。
メーカー: ポニーキャニオン
発売日: 1999/03/17
一言で言ったら、すげー怖かった。
主人公たちは目覚めたとき、立方体の中にいた。映画は唐突にここから始まる。何故そこにいるのか、何故閉じ込められたのか、説明はいっさいナシ。とにかく、立方体が繋ぎあわされた迷宮を脱出しないと普通の生活には戻れない。そして主人公達は一生懸命外を目指す。迷宮の中は罠だらけ。罠の有無すらよく分からない状態。精神の極限というやつがすぐに迫ってくる。
全編を通して、閉じ込められた側の心理はよく分かるのだけど、閉じ込めた側の心理が全く分からない。それがとても怖い。何が起こるか分からない。何も起こらないかもしれない。この期待値の振幅がとても大きいのだ。そのすべてに対して身構えていないといけないと言うのは辛すぎる。
閉じ込められたのは、警察官、医者、脱獄のプロ、設計士、数学専攻の大学生、そして天才的な直観を有する狂人……。彼らの能力はこの迷宮をクリアするのに必要な能力だ。もしかしたらこれはCUBEの有用性のテストなのか……? そういう疑問が私の中で生まれたけれど、作品はそれに答えてくれない。「陰謀よ!」と叫んだ女性がいた。陰謀であってくれた方がマシだ。相手の意図が見えないというのは、怖すぎるのだ。そして何も分からないことが、協力しあうべき人々の間に溝を生み出す。
派手さはないけれど、じわりじわりととても怖い。
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