- 2005-01-03 (月)
- Category: 映像
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1999年/アメリカ
監督: スパイク・ジョーンズ
主演: ジョン・キューザック
いきなりタイトルにやられる。なんじゃこら、と思う。
メーカー: アスミック
発売日: 2001/03/23
とあるビルの7と2分の1階にある会社。その会社の壁には、俳優ジョン・マルコビッチの意識に続く穴が開いていた。映画自体はとてもまったりとした雰囲気で進むのだけど、設定がぶっ飛んでいるのでまずその時点で「?」となるに違いない映画。そんな中途半端なフロアなんて普通ない、とか、そんな妙な穴があったら埋めているとか、そういう反論は成立しない。だってあったんだもん、仕方ないじゃん的な受容。しかもそれを利用して商売をしようという勢い。もう誰も止められない。設定だけならバカ映画である。
さらに、登場人物は、変人ばかり。主人公の人形師クレイグは思い込みが激しく、惚れっぽい。しかも人形でラブシーンを演じてはぁはぁしてたり。その恋人ロッテは動物マニアで性同一障害でレズビアンの気がある。マルコビッチの穴を商売にしようと発案した美人OLはなかなかのプレイガールで、マルコビッチをたらし込み、ロッテまでもたらし込んで放蕩なセックスにまみれた生活。
筋書きはなかなかエロティックだ。淡々としていながら激しい。そもそも他人の意識を覗きみること自体、ものすごく悪趣味でエロティックな行為だ。そして意識を覗きみれば、次は意識を支配したくなってしまうのだ……主人公の特技、人形遣いがここで活きる。マルコビッチは僕の人形……そんなふうに。普通ならこれがオチで終わりだと思うのだけど、さらに穴の謎が解けるにつれ……登場人物の思惑が交錯するにつれ……物語は意外な方向に急展開する。そして結末。非常にシニカルで寓話的な結末。そういう形での決着があることに驚いた。とにかく深かった。うはは、悪いことってできないものね。
個人的に、マルコビッチがマルコビッチの意識の中に飛び込んでしまったせいで起こるパラドックスの結果にすごく笑える。普通のマルコビッチ、女装したマルコビッチ……あの淡々とした表情で、originalマルコビッチに話しかけるのだけど、どれがoriginalかもはや分からない状態でみんながみんな「マルコビッチ」「マルコビッチ」「マルコビッチ」……笑える。
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