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続続・力を持たない優しさは人を殺める

この間からの記事の続きね。
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今度はK氏にとって、私がどういう行動を取るのが最善だったのかを考えてみる。

前提のまとめ。

  • K氏にとっては家族さえも味方ではない
  • これまでK氏の相談 (?) メールに返信した人は皆無
  • K氏は以下の問題を抱えていた
    • 妄想混じりの思考
    • 支離滅裂な文脈
    • 自傷行為のほのめかし
    • 過去の自殺未遂歴
    • 他者依存的な性質 (孤独という状況によるモノ?)

並べただけでも、ネットだけで人と関わる困難さを感じるね。

K氏の抱えていた問題は、当時私が本で読んで知っていた統合失調症の特徴と一致していたし、最初にその可能性を考えた。すでにご家族に病院に連れて行かれ、服薬していたこともあるし、多分そうだったのだと思う。ただそれをK氏自身に告げ、病院に行くように勧めることはできなかった。K氏自身が病院に対して頑なな姿勢を見せていることもあり、婉曲に勧めるしかなかった。

ハッキリ言って、素人がネットのこっち側から何かできるなんて有り得ない。言葉は強制力を持たないし、相手は頑なで言葉に耳を貸そうともしない。K氏が電話番号を知らせてきた時点で、K氏の住居の最寄りの保健所に電話して、ご家族と連絡を取ってもらうのがいいとこだったろう。

リアルで関わっていくなら他にやり方もあるだろうが、メールのやりとり以上のことはしないという前提がある以上、実質何もできない。

また、メールの対応で、私は致命的なミスを犯している。

絶対的な孤独の中にいたであろうK氏にメールを返信したことで、K氏の中で依存心が育ってしまった。

また、私は「メールのやりとり以上のことはできない」「いつでも返信できるわけではない」「実際的にはなにもできない」「まずご家族に相談」という、やりとりのための前提条件を最初に伝えたものの、それを「やりとりのための前提条件」としては提示しなかったし、うるさがられるのが嫌で何度も繰り返し伝えることもしなかった。

結果的に、K氏の中の依存心はどんどん大きくなっていったし、メールのやりとり以上のもの (電話でのやりとり) を要求するようになったし、最終的には何とかしてくれと私の直接介入を求めるようにまでなった。K氏の依存心を増長させてしまったと言ってもいいかもしれない。

その上に、直接介入を求められた段階で、「できない」とつっぱね、メールの返信を止めた。これはK氏的には「助け手のふりをして近寄ってきた相手に手酷く裏切られた」ことに相当すると考えられる。結果は最初に書いた通り。

私のミスは、線引き、すなわち関わりの前提条件の共有に失敗したこと、こちらから関わりを断つ意思表示をしてしまったことに集約される。

普通は、関わりの前提条件の共有は自然に為されるものなのだけど、大きな問題を抱えている人や、他者依存的な心的傾向を持つ人に対してはいちいち確認しないと、酷く依存されたり、振り回されたりして自分もしんどい目に遭うし、手を離してしまっては相手を酷く傷つけることになってしまう。

だから、最初から関わらないことが、優しさなのかもしれないと、思う。

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