Home > 書籍 > 警察裏物語

警察裏物語

  • 2008-10-30 (木)
  • Category: 書籍
  • 2456 Views
  • add to hatena hatena.comment 0 user add to del.icio.us 0 user add to livedoor.clip 0 user
  • Print Print

警察裏物語警察裏物語
北芝 健 / バジリコ

元警視庁刑事が見た警察の裏話エッセイ。裏話といっても、汚職系の裏話ではなく、表には出ない内部事情という意味での裏話なので誤解なきよう。

捜査の進め方から裁判までの流れ、警察の組織編成、外部団体との関係性、警察官の階級システム、それから裏話には必ずと言っていいほど出てくる「伝説の人」「変人」の話など、盛りだくさんの内容。

ちょっと気になったのは、この手の肉体労働系の職場につきものの、昔やんちゃだった経験を武勇伝として持ち上げるような香り(DQN臭と表現してもいいかもしれない)がそこかしこに漂っていること。ヤクザ屋さんとのやりとりや、犯人を落とすテクニックのあたり、特にそういう香りがする。そういうのに嫌悪感を持たない人限定かな…。

目次はこんな感じ。

第1章 伝説の警察官
第2章 素顔の警察官
第3章 北芝健の強盗事件捜査セレクション
第4章 警察アンダーワールド
第5章 これが殺人事件の捜査だ!
第6章 警察内部の知られざる抗争
第7章 戦う警察

各章が、2〜3ページの短いエッセイを集めて書かれているので、電車の中などでちょっと読みたいような時にいいと思った。

* * *

中で、印象に残ったのが、激務さ加減ですかね。

ひどいところは三日に一回の徹夜勤務に加え、さらに「非番勤務」と称して徹夜労働が入る当直非番勤務(やきんあけばん)の連続勤務という世界でも類を見ないほどの肉体的精神的負担を強いられる。その結果、「警察官を六十歳で卒業したとしても、この世にいられるのはあと数年……」
これはジョークでも何でもない。現実だ。(p157)

これに加え、

今では月一万円の捜査費用が認められているが、私の現役時代は、というか、数年前までは、捜査費は経費として一切認められていなかった。

捜査員にはそれぞれ月一万円が捜査費として支給されるが、それを超えた場合は自分の財布から持ち出し、ということになっているそうだ。本の中には《警察官の給料は安い》とも書かれており、その上持ち出しまであるとなると、頭の痛い話である。

本の中には給料の額については直接書かれていなかったので検索した。
警察官 | 村上龍の職業紹介 | 13歳のハローワーク 公式サイト

警視庁作成の警察官モデル年収(残業手当は除く)によると、巡査部長(35歳、妻と子供2人がいる場合)で月給40万円、年収660万円。警部補(45歳、同)で月給50万円、年収830万円。警部(50歳、同)で月給55万円、年収930万円となっています。

これだけ見ると、高くはない印象。ただし、先に引用したように徹夜勤務も多く、捜査員が捜査中は残業でほとんど家に帰れないという事情もあるため、残業手当を加算すると安いとも言えなさそう。持ち出しがどの程度あるかにもよるのかなぁ。

ちなみに、35歳で巡査部長と書かれているが、これはノンキャリと呼ばれる叩き上げ警察官のケースで、キャリアと呼ばれる、大卒で上級国家公務員試験を通った警察官はいきなり警部補スタートなので、給料は同年代のノンキャリよりもかなり高額になる。

これは、本に書かれているとおり、下っ端が割を食ってると評価すべきなのだろうか?それとも? そのへんは本の中に実際の数値が示されていないので、闇の中です。

中には、
「警察官には最低の賃金だけ与え、活かさず殺さず」
という非人間的なことをいう識者もいるが、

実態がどうであれ、↑これ↑はいかんだろう、識者。保険に入れなかったり、平均寿命が短かったり、事件に巻き込まれる可能性が高いという事情もあるんだからそのへんは多少給料に加味されるべきだと思う。

このあたりの、激務な割に薄給、という事情を眺めていて、まっさきに頭に浮かんだのが昨今ニュースをにぎわしている「医療崩壊」だった。なり手が少なくなったら「治安崩壊」もあるのかねえ。もう治安は悪化してるっていう説もあるけど。

ランキングに参加したりなんかもしてます☆ Click ☆
fc2人気blogランキングブログランキング・にほんブログ村へ

ReTweet Twitterで つぶやいてみる?

関連記事:こちらも一緒にどうぞ☆

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL

Home > 書籍 > 警察裏物語

Search
Categories
Archives
Pick Up
TsumuRiさんの読書メーター

この日記のはてなブックマーク数
あわせて読みたいブログパーツ
-->

ジオターゲティング
アクセスランキング
Ads

Return to page top

-->