今日は節分なので、日本人の生活の中の行事を解説した本を紹介。
最後に節分について抜粋してまとめてみたよ。
Amazon: 日本人のしきたり―正月行事、豆まき、大安吉日、厄年…に込められた知恵と心 (プレイブックス・インテリジェンス)
本書はマナー本ではないので「ああしなさいこうしなさい」と押しつけてくるわけではない。日本の生活の中に溶け込んでいる年中行事の雑学をさらりと解説した本である。マナー本を期待して読むとガッカリする。あくまで雑学本である。
本の構成は以下。目次から抜粋した。各章で取り扱っている項目はもっとたくさんあるのだが、全部転載するのは分量が多くて疲れるので、序章以外は最初の五項目のみ抜粋した。
- 序章:日本人の自然観と信仰
旧暦、二十四節気、干支、八百万の神、神と仏、氏神と鎮守、ハレとケ(全7項目) - 第一章:正月行事のしきたり
初日の出、初詣、門松、しめ飾り、年男、等(全18項目) - 第二章:年中行事のしきたり
節分、初午、針供養、ひな祭り、お彼岸、等(全20項目) - 第三章:結婚のしきたり
婚姻、見合い、仲人、結納、神前結婚式(全10項目) - 第四章:懐妊・出産のしきたり
帯祝い、へその緒、お七夜、赤飯、お宮参り、等(全7項目) - 第五章:祝い事のしきたり
七五三、十三参り、成人式、還暦の祝い、長寿の祝い、等(全7項目) - 第六章:贈答のしきたり
中元、歳暮、贈答品の包装、水引、のし、等(全6項目) - 第七章:手紙のしきたり
手紙と葉書、表書き、裏書き、頭語と結語(1)、頭語と結語(2)、等(全9項目) - 第八章:葬式のしきたり
末期の水、死装束、北枕、通夜、葬式、等(全14項目) - 第九章:縁起のしきたり
大安・仏滅、おみくじ、御輿、縁日、厄年、等(全13項目) - 終章:しきたりに関することわざ
ここまで読んだ人の中には、私と同じ印象を抱いてくれる人もいるかと思うのだけど。
多いよ、多すぎる ヽ(`Д´)ノ
これらは、あまりに自然に生活の中に溶け込んでいるし、中にはすでに形骸化したものや、省略されているものもあるから、普段はあまり意識していなかったのだけど、改めて並べてみると日本のしきたりというものはこんなにたくさんあったのである!
だから多すぎるってば ヽ(`Д´)ノ
各項目ごとに、成立した年代、しきたりのルーツ、現代的な形についての解説がある。ルーツの部分を読むと、日本人ってやつは今も昔もやってることはたいして変わらないなあ、と思う。
今ある日本のしきたりの中には、日本人の自然観、信仰観、生活観の中で自然発生したものもあれば、海外の習慣や風俗を取り入れたものもある。また、元は位の高い人や裕福な人の間だけで行われていたものが、いつの間にやら庶民が真似をして定着したものがある。さらに、商業が先導して定着させたものがある。
そのような数々のしきたりのルーツを眺めるうち、私は「もしこの本が100年後、200年後に出版されていたとしたら、きっとバレンタインやクリスマスが年中行事として掲載されたに違いない」と思うようになった。横文字だし宗教が絡んでいるところで微妙な抵抗感を見せる人もあるが、現在のバレンタインやクリスマスの定着の様子は、今は日本人のしきたりとされている年中行事が定着する様子によく似ている。
そうやって新しい年中行事的なものが生まれつつある一方で、だんだん省略され、本来の意味を忘れられ、あまり行われなくなっていくしきたりもある。本書にはそういうものも取り上げられているので、とても興味深く読めた。
全体的に、要点だけ押さえてさらりと書かれているので、誰でも気負わず読める本であると思う。ふと思いついたときに、なんとなく行っている数々のしきたりに思いを馳せるのもよいのでは。
ただし、新書ゆえの欠点もあって、網羅的な内容ではない。地方ではしきたりがローカライズされている場合があるのだけど、そのあたりについては触れられていない。あくまで「一般的」とされる範囲の記述に終わっている。
したがって、もっと詳しいことを知りたい人は、巻末の参考文献リストを当たる方がよいと思う。
ところで今日は節分ですが
さて、今日は節分である。
そこで、自分用にまとめてみた。
説明がよく分からなかったところは、
()内に私の妄想が入っているので危険ですw
日本の暦は、中国に倣って太陰暦をベースにしていた。太陰暦は月の満ち欠けが基準になっているため、太陽の好転による季節の変化の周期とはズレが生じ、農作業をする上で不便なので、それを補うために、一年を十二の「中気」と十二の「節気」に分けてそれらに季節を表す名前を付けた(二十四節気)。これは中国の気候に基づいており、日本の気候とは微妙にずれるため、日本ではさらに「雑節」と呼ばれる季節の区分けを取り入れた。以上が日本の旧暦のルーツ。
(これだけ読むと、日数を数えて24分割したわけではなく、気候の具合を見て決めていたのかなあ。そこまで詳しくは書かれていなかったので、よく分からない)
立春は、旧暦で春の始まる日のことであり、現在使われている新暦では2月4日頃を指す。そして、その前日の2月3日を節分と呼ぶ。平たく言えば季節の改まる日の前日のことである。本当は、季節の改まる日は立春以外にも、立夏、立秋、立冬があるのだが、いつの間にか立春の前日だけを節分と呼ぶようになったとのことだ。
鬼を追い払う儀式として、古代中国では大晦日に「追儺」という儀式があった。これは鬼の面をかぶった人を桃の木で作った弓矢で射るというもの。日本に伝わったのは奈良時代で、平安時代では宮中の大晦日の行事として行われるようになった。
豆まきが定着したのは室町時代中期以降で、現代の形で庶民に広まったのは江戸時代のこと。これも元々は大晦日の行事。旧暦では新年が春から始まるため、立春前日の節分の行事に変わっていったということらしい。
(この部分説明が曖昧でよくわからんかったのだけど、豆まきが行われている日は昔も今も節分(立春前日)で、その日は旧暦では大晦日にあたる。ただし現在では新暦が使われているので、見かけ上、2月3日にずれているということ?)
まあ、もう完全に定着しているものなので、細かいことは考えずに豆まいて豆食べて恵方巻にかぶりついたらええと思うねん。
ところで恵方巻のルーツってなんだ???
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